9/21 官渡の戦い 歴史プレゼン@御茶ノ水ビンデン
9/21にやらせていただいた、歴史プレゼン官渡の戦いについてレポートさせていただきます。
…
今までサボりまくってたからなぁ…
めっちゃ溜まってるんですが…
さて、それではプレゼンの中身をさくっとご紹介します!
[⓪ 官渡の戦い前のことをさっくりと]
官渡の戦いをやります!
と言いつつ、その前の話を少しだけさせていただきます!
(某歴史小説家のMYGTN先生の手法ですね)
まず、官渡の戦いの頃の状況!
西暦200年(ピッタリ)
国はほぼオワコンで、覇権を争う群雄割拠状態!
さながら日本の戦国時代の様相!
(補足事項はいっぱいありますが、あえてこれだけ)
主人公の紹介!
曹操(そうそう)
彼のことだけで、いくらでも語れます!
ただ、あえて抽出すれば、
・三国志の悪役(物語の設定上だけどね)
・戦が上手い。兵法書に自分で注釈入れるくらい得意。
(それが今なお現存している、孫子の兵法書である。彼の注釈付きのものが、今も読み継がれている)
・詩が上手い。(彼の詩はとても壮大で、読んでいて清々しくなる。※曹操 詩で検索してみてね!)
続きまして
ライバルの紹介!
袁紹(えんしょう)
彼のことだけでも、20分は語れますが、
抽出すると、
・超名門の生まれ(今でいう、四代連続で総理大臣輩出した家柄のおぼっちゃん)
・曹操の先輩(10こ上くらいの歳の差だったそうです。若いころの二人のやんちゃエピソードもあります)
さて。
昔馴染み二人が戦うことになるわけです。
それぞれのスペックを比較してみましょう。
・戦力
10万VS1万
…勝負になるんですかね?
・家柄
袁紹は超名門。
対する曹操は、微妙です… 貧乏人からのし上がった…とかサクセスストーリー系ではないんですが、少なくとも誇れる家柄ではありませんでした。
・主義、方向性
当時の袁紹は、この時代で一番天下に近い男でした。
だから、超一流の人物が綺羅星のごとく揃っていたんです。
そんな彼らが日々日々しのぎを削りあっている組織が袁紹軍です。
(アメリカのトップ証券会社みたいな感じかなぁ。知らんけど)
対する曹操の方は、血縁関係のある身内とか、一兵卒からのたたき上げとか、他軍からヘッドハンティングして連れてきたやつとか、割と身内主義のような印象を持っています。
(脂がのってきたベンチャー企業のような感じかなぁ。知らんけど)
[①第一ラウンド開始!]
ゴングが鳴ります!
カーンと
…
10万VS1万で勝負になるのか?
なっちゃうんです!
初戦で曹操は、袁紹軍の二枚看板と呼ばれる猛将2人をあっさりと打ち取ってしまいます。
これは幸先がいい!
袁紹軍も出鼻をくじかれ、意気消沈か…?
ところがどっこい。
大勢には一切影響ありませんでした~
二枚看板といっても、せいぜいドトールとかスタバの表に出ている看板が吹っ飛ばされた程度のものだったらしいです。
袁紹軍は構わず進軍!
曹操軍はたまらず後退!
曹操軍は、案の定圧倒的数の暴力によって痛めつけられてしまうのです。
こんな時曹操だったらどんな顔するでしょう…
蒼天航路より引用
こんな顔をすると思いません?
[②第2ラウンド]
残念でした。
バッキバキに心折れてるんですよ。
・圧倒的数の暴力
・続々と報告の入る寝返り情報
・日々日々増える犠牲者
クタクタの輸送部隊の兵を見てついついポロっと言っちゃうんです。
「いつもすまねぇな… お前たちのためにあと15日くらいで袁紹を打ち破ってやるから…」
…
まぁできないんですけどね!
でも曹操には意外と人情味のあるエピソードがあるんです。
で、バッキバキにへし折れた心の中やっとの思いで曹操は、本拠地にお手紙を書きます。
泣きが入ってます。
兵隊も、兵糧も、どんどん失われ、勝算も見当たらず、心もバッキバキに折れた曹操が、やっとの思いで書いたお手紙。
面白いのがとってつけたように、
「でも大丈夫。撤退するときの作戦も考えてあるから」
って説明してるんですよね。
(休みたいからって有休申請したら即シュレッダー行きなんで、とってつけたような理由こじつけるのと同じ理屈だこりゃ)
このお手紙に本拠地の補佐官はなんとお返事書いたでしょうか。
何言ってんの?バカなの?死ぬの?
励ましのおてがみが帰ってきました~
具体策が何一つ入ってない、励ましのおてがみです。
今でいう逆パワハラってやつですかね?
疲弊している中、陣中見舞いが届いた。
ワクワクして箱を開けてみたら。
入っていたのは寄せ書きと千羽鶴。
みたいな感じですね。
で、結局めちゃくちゃ不本意ながら、曹操は撤退せずに踏みとどまることを決断しました。
[第3ラウンド]
圧倒的劣勢の曹操軍でしたが、第3ラウンドは意外な形でゴングがなります。
なんとここにきて、袁紹軍の軍師が寝返ってきました。
文春砲も真っ青な特ダネを仕入れてきて!
超一流の人材が日々日々しのぎを削りあっている組織と申し上げました。
そんな組織だったらどんなことが起きるでしょう…?
足の引っ張り合いが半端ないんです
だってライバルを蹴落としていかないと、自分が使われなくなっちゃうじゃないですか~
寝返った彼もそんな一人。
策を採用されなくなり、収賄がばれて、一気に軍団内のカーストがダダ下がりしてしまいます。
そんな辱めを受けるくらいなら!
そうだ。曹操軍に行こう。
しかも垂れ込んだ情報がこれまたすごい。
「我々袁紹軍は、烏巣(うそう)って所1か所に兵糧をため込んでいる食糧庫がある… もしも。もしも君にその気があるのだったならば。そこを攻めてごらん。そうすれば君、1日で勝てるよ…」
胡散臭せ~
なんだこの
久しぶりに会った知り合いからアムウェイ勧誘された感じ~
(※出典:当日のお客様の突っ込みより採用)
もちろん。
絶対嘘やろ。
絶対罠やろ。
ってリアクションが大多数でした。
そんな時の曹操の決断は…
兵糧庫の奇襲を即決しました。
しかも、自分の最精鋭の部隊を曹操自身が率いての奇襲でした。
アムウェイ勧誘にその場で貯金全額ぶち込んだも同然の決断力!
奇襲の知らせは袁紹軍に届きます。
「嘘う!」
…
一気に戦局が動き始めます。
この時袁紹は、兵糧庫への援軍を送りますが、それほどの兵力ではありませんでした。
むしろ、曹操のいないがら空きになった本陣を総攻撃することを選んだのです。
もはやこの戦。
兵糧庫奇襲が先に決まるのか。
本陣総攻撃が先に決まるのか。
どちらが先かの勝負になりました。
勝利の女神はどちらに微笑むのか…
曹操に微笑みました。
兵糧庫の奇襲が先に決まり、袁紹軍は兵糧を全部焼かれました。
降伏した兵隊7~8万人殺されたってしれっと書いてあります。
対する袁紹は、結局本陣を堕とすことができず、大ダメージを受け、無念の撤退をするのでした。
…これで天下第一の袁紹軍も、天下取りレースから一気に脱落。
もはやこれで曹操の時代になってしまうのか…
いやいやいやいやとんでもない!
だ~か~ら~
そりゃ大ダメージは受けたけど、
領土は依然袁紹ががっつりキープしてるの!
つ~ま~り~
この官渡の戦いは~
袁紹軍は勝てなかった!
(領土とれなかったから!)
曹操軍は負けなかった!
(領土とられなかったから!)
って表現するのが正しいと思うんですよ~
よって、戦いに負けはしたけど、袁紹軍はまだまだ天下第一!
Remember KANTO
をスローガンに、曹操の野郎にリベンジを決めこ…
と思いきやここにきてまさかの
袁紹病死。
これはさすがに痛かった。
これは大勢が動かざるを得なかった。
この後の流れはこんな感じです。
どっかで見たことがあるかのような筋書きです。
袁紹の死による跡継ぎ争いに上手く曹操が便乗して、袁紹の領土総どり。
その後袁紹の息子を皆殺しにして、曹操は北半分の領土をすべて領地にすることに成功したのでした…
以上、官渡の戦いの流れはいかがでしたでしょうか?
今回語れなかった裏話が盛りだくさんなんで、余裕があったら小出しにしていきますね!
ご意見、ご感想、ご質問とうございましたら、ぜひともおよせくださ~い。
どうぞよろしくお願いいたします。
歴史プレゼンは、毎月1回、金曜日20時30分ごろより、
御茶ノ水フェアビンデン:http://発酵食品.tokyo/
にて行っております。
次回は10/26(金)に予定しております。
告知は後日致しますので、ぜひともお気軽にお越しくださいませ~