好きすぎるギャグマンガを語る
突発的ブログ更新!
なんか今日は好きすぎるギャグ漫画をご紹介したい気分ですので、存分に語らせていただきます。
こちら
『課長バカ一代』
作者は、ごく一部の界隈で局地的な大人気を誇ったという、日本一やる気が控えめな漫画家、野中英次先生。
この漫画を一言で言うならば、
「家電メーカーのサラリーマンたちが、ひたすら生産性のない会話のやり取りに従事するだけの漫画」
である。
最近人気のある『孤独のグルメ』だって、
「輸入古物商のおっさんが、ひたすら一人で飯を食べながら悪態をついたり、人間火力発電所になったりするだけの漫画」
じゃあないですか。
内容は課長バカ一代と大差ないのに、ドラマ化までされてシーズン7まで放映されている。
課長バカ一代を愛する者として、正直釈然としない。
(孤独のグルメも大好きだけどね)
それでは、課長バカ一代の何が面白すぎるのかを紹介していこう。
主人公は、松芝電気 商品開発部 企画課 課長補佐代理心得
八神和彦 33歳
この男のしでかす様々な所業が凄まじい。
読んでいて末恐ろしくなるほどしょうもないことしかしない
のである。
さっと思いつくだけでも、
・社内旅行の幹事だったのに予算を全部使い込んだ挙げ句、旅行のこともすっかり忘れて当日を迎えてしまう
・渋滞の先頭を見つけるために、部下と一緒に高速道路を歩いて渋滞の先頭を探す
・新幹線にて突発的に部下とチキンレースを始める
などなど、挙げたらキリがない。
(全集は3巻までしか出てないけどね)
個人的には
- 社内野球大会の話
- 演劇部の話
- 2000年問題の話
のエピソードをおすすめする。
で、今や昔の出来事になった、2000年問題の話がでてくるが、実はこの漫画、
連載期間が1996年~2000年という、20年近く前の漫画なのである。
それなのに、なぜ今なおその面白さを失っていないのか。
それは、作者の未来予想の的中率が半端ないところが要因と言えよう。
例えば、
・カラオケボックスで会議をする話
→本当にある
・全自動お米とぎ機の製作会議の話
→本当にある
・携帯型炊飯器を作った話
→ASCII.jp:職場で炊きたてご飯が食えるモバイル可な炊飯器
→作っちゃった
ギャグマンガのネタでしかなかったものが、今や課長バカ一代の世界を飛び出して、現代に生きる我々の生活を席巻しているのである。
野中英次先生、恐るべし。
他にも、デビュー当初は八神のライバルだったのにいつの間にかかませ犬になってしまった前田とか、八神すら上回るバカの林田との掛け合いは必見である。
さて。
実をいうと私はこの漫画を、女性におすすめしたいと考えている。
それも、男性が常日頃何を考えているのか分からない女性や、男性と話したいけど何を話したらよいのか分からない女性にである。
男ってのはね。
本当はこんな話がしたい欲求があるんです。
答えはこの漫画の中にあります。