水滸伝が好きすぎる人による水滸伝講座[第2回]
というわけで、だいぶ時間が経ちましたが、
水滸伝講座第2回でございます。
今回からあらすじを紹介していきます。
いわゆる水滸伝のプロローグです。
前回のおさらいですが、水滸伝とは梁山泊に108人の好漢が集い、国と戦う物語です。
そこで1つ疑問が出てきませんか?
『なんで決まっていたかのように、皆が梁山泊に集まってくるの?』
その疑問まともにごもっとも。
で、答えをシンプルに書くならば、
「梁山泊の好漢は108の星の生まれ変わりで、梁山泊に集まる宿命を背負って生まれてきたから」
です。
…
なんのこっちゃという気がしますよね。
水滸伝はこんな感じで幕を開けます。
・国が疫病やら賊徒やらで傾き始めてきた!
・皇帝が仙人様になんとかしてもらおう!ということで、使者を送る
・仙人様に使いを果たした後で、使者が絶対に入ってはいけない祠に入って、絶対に開けてはいけない蓋を開けたせいで、封印されていた108星を解き放ってしまう
という展開です。
出典:キノトロープ | 水滸伝
もっとも、
絶対に入ってはいけない祠があったら入りたくなってしまうし、
絶対に開けてはいけない蓋があったら、開けたくなってしまうのは、
古今東西、万国共通の人間の心理なのかも分かりません。
で、
封印開けちゃったけど、俺知らね〜
と使者はトンズラして、都に帰ったところでプロローグは終わります。
その108星が活躍するのが、宋もどっぷり末期になった頃のこと。
物語は禁軍(国の軍隊)の武術師範、王進の受難から始るのです。
第2回はこの辺で。